たばこと健康

喫煙は血液の酸素運搬を阻害、持久力低下し動脈硬化の一因

 COと結合したヘモグロビンの割合を「COHb濃度」といい、その正常値の範囲は2%未満である。正確な測定には動脈血を採取して血液ガス分析を行う必要があるが、呼気CO濃度が20ppmの人のCOHb濃度は、正常値を上回る5%程度と考えられている。

 新型コロナ感染症で肺機能が低下すると、SPO2が低下することから、在宅療養下などにある患者にパルスオキシメーターを貸し出し、肺機能をモニタすることが行われている。ところが、パルスオキシメーターには酸化ヘモグロビンとCOヘモグロビンを見分けることができないという特性がある。すなわち、たばこを吸う人のSPO2値は酸化ヘモグロビンとCOヘモグロビンを合算した結果となるということである。これでは肺機能の低下を正しく見極めることはできない。喫煙習慣を有する人がパルスオキシメーターを使用する場合には、禁煙が前提となることを理解していただきたい。

 喫煙は呼吸器感染症の重症化リスクの大きな要因でもある。「With CORONAの時代」は「Without Tobaccoの時代」でもある。

(高崎健康福祉大教授 東福寺幾夫)

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