話題の保存食「吉野家」缶飯を実食！その人気の理由を体験
大手牛丼チェーンの吉野家が公式通販ショップなどで販売している非常用保存食「吉野家缶飯(かんめし)シリーズ」が話題だ。同社が手掛けた初めての缶詰食品で、2019年、発売されると同時にSNSなどで注目を集め、一時、品薄になるなど、牛丼フリークらのあいだで争奪戦が繰り広げれられた。そんな同シリーズを編集部で取り寄せ、編集記者が実際に食べてみた。さて、その感想は？
同シリーズには、牛丼のほか、豚丼、焼鶏丼、牛焼肉丼、豚生姜焼丼、焼塩さば丼があり、重さはどれも1缶160グラム。これらを1つずつ用意した6種6缶セット（5,200円/税込）や、牛丼のみの牛丼6缶セット（4,620円/税込）や12缶セット（6,998円/税込）など、15種がラインアップされている。
今回、実食したのは、牛丼6缶セット。注文から約5日で商品が到着した。非常用保存食のため、賞味期限は丸3年。缶底には「2023.2」の印字があった。
大きな特徴として注目したいのが、素材として栄養価の高い玄米の「金のいぶき」を使用している点。店舗で販売されている牛丼には白米が使用されているため、玄米とあの牛肉のハーモニーが味わえるのは缶飯のみ。非常用だが、平時でも一食の価値はありそうだ。
到着したその日の晩、さっそく、缶飯を食べてみた。注意事項に従い、蓋を開けてみると、なかには牛丼がビッシリ！ イメージしていた以上の量があり、第一印象は「結構、ボリュームありそうだな」だった。空けると同時に漂う香りも店舗で売られている牛丼とはやや異なり、牛肉のコクが前面に出たような印象。肉の見た目も色合いが“濃い”ように感じられた。
まずは常温のまま、ご飯茶碗のなかに缶詰を出してみた。ほどよい“つゆだく”感があり、玄米にしっかりとつゆが染み込んでいる印象を受けた。実際に口に入れてみると、やはりお米とは違った食感がダイレクトに伝わる。金のいぶきならではのもっちり感だ。それでいて牛肉は吉野家ならではの味がしっかりと再現されており、その調和に新鮮さを感じた。
常温では、固まった脂分がやや気になったが、味自体に影響を与えるようなものではなかった。また、少量のたまねぎがほどよい存在感を示しており、その比較で牛肉の味がより一層際立っていた。量も第一印象どおりで、実際に食べ終えてみると、しっかりとした満腹感を得ることができた。エネルギーは1缶289キロカロリー。普段から軽めの夕食を心掛ける私には十分な量だ。
保存食として注目を集めている缶詰だが、平時の食べ物としてもまったく問題ないと感じた。特に、コロナ禍で不要不急の外出自粛が求められる今、牛丼好きにとって、家庭で味わえるこの缶飯は食べてみる価値アリだと思う。
翌朝。まだ肌寒い日が続くなか、朝食として温かいものが食べたくなり、今度はこの缶詰を湯せんして実食してみた。缶ごと熱湯に入れ約10分。全体がしっかりと熱くなったことを確認し、蓋を開封してみた。
やはり常温とは異なり、食卓がふわっとした牛肉のいい香りに包まれた。常温で気になっていたあの脂もほぼ気にならず、その見た目に改めて感動。また、炊き立てのようになった金のいぶきは、だいぶ柔らかくなっており、昨晩とは違う醍醐味を朝から楽しむことができた。
地震や水害が多い日本では、非常時に対する備えが大切と言われる。近年は、保存食をいつもの食事に取り入れる「ローリングストック」が知られるようになった。災害対策として、保存食を蓄える一方で、それらをふだんの食事で定期的に食べ、食べた分を買い足していくというものだ。
今回の試食で、飽きがこない味の「吉野家缶飯シリーズ」は、ふだんの食事用としても、非常時用の保存食としてもおすすめできる、との思いを強くした。
産経ネットショップでは、缶飯牛丼6缶セットを4,620円（税込、送料500円、軽減税率対象）。12缶セットを6,998円（税込、送料無料、軽減税率対象）。24缶セットを13,350円（税込、送料無料、軽減税率対象）。36缶セットを19,050円（税込、送料無料、軽減税率対象）で販売。36缶セットであれば1缶あたり530円（税込）とお買い得なラインナップを取り揃えている。
価格は全て税込み。価格や商品内容などの情報は掲載日時点のものです。
