筆者はお客様のおうちに伺って片づけのサポートを仕事としています。初めてお伺いするお宅では、困りごとを伺いながら、お客様の叶えたいお部屋のイメージを具体化、共有していきます。その後「片づけの手法と効果」を実感してもらうべく、一番最初にお片づけをするのが実は「薬箱」なんです。
<なぜ薬から片づけるのか>
- 生活感を隠しにくいアイテムである
- 期限が切れたものが必ずあるものの、期限切れを使う気にはなれない
- 目に入りやすいキッチンカウンターやダイニングテーブルの上に置きがち
- 「誰の薬か」が明確なので家族全員で取り組める
以上の理由により「お部屋をスッキリみせたい」と思っているなら、「薬」の片づけが絶対オススメです。そして、この薬の片づけをしていると、なぜか「夫が薬にこだわりがあるので、勝手に判断できません」という発言をされることが多いのです。
ここはお父さんの出番ではないでしょうか。今回は「お父さん主体でやろう! 薬箱の片づけ、の方法」をご紹介します。
1. 病院でもらう薬の片づけ法
病院でもらってくる薬は紙の袋の中に薬と処方箋が入っているのが一般的です。紙袋ごと置いておくのは非常に嵩張るので、ぜひ収納しなおしたいところですね。
まずは、薬を受け取る際に薬剤師さんに確認してもらいたいのが
- 1.服用可能期間
- 2.保存方法
の2つです。
基本的には今の症状をカイゼンするために服用する薬なので処方された日数内に飲み切るのがベストですが、鎮痛剤など「持っておきたい薬」もありますよね。お子様の場合は体重によって薬の量も変わりますので、合わせて薬剤師さんに確認されるとよいですね。
つぎに、薬の袋に直接油性ペンで書きこみをします。
- 誰の薬か
- 効用
- 服用可能期間
これさえあれば、紙袋と処方箋を処分できますね。何日分も連なった粉薬の場合は一番左端の袋に書いておき、右側から使っていきます。
2.市販の薬の片づけ法
市販の薬は箱に入っている場合が多く、病院でもらう薬よりもコンパクトです。ただ、外箱の色味が目立つものが多いのと、箱が大きい割に中の薬が小さい、という場合が多いので、外箱のまま薬箱に入れるのはスペース的にもったいないというケースがあります。
私がお伺いするお宅では、「市販の薬の外箱を捨てるのは夫が嫌がる」という声をよく耳にします。もし箱に書かれている処方内容が心配なのであれば、その部分だけハサミで切り取り、薬と一緒にスライダータイプのジップロック(小)に入れてはいかがでしょうか?