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チーズを食べて虫歯予防に? 「BUZZ MAFF」が送る“目からウロコ”の食材知識

SankeiBiz編集部
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 霞ヶ関初の“官僚系ユーチューバー”として話題の「BUZZ MAFF(ばずまふ)」を生んだ農林水産省が手掛けた書籍「農林水産省職員直伝『食材』のトリセツ」が8日、マガジンハウスから出版された。農林水産物の魅力を知り尽くした食のプロ集団でもある同省職員が、あらゆる角度から食材についての役立つ知識やうんちくを披露。美味しさや栄養、調理の効率が上がる目からウロコの情報を厳選し、食材のカテゴリーごとに紹介している。

 いつもの食材の見方が変わる

 「海外暮らしの最中、コロナ禍で自炊する機会が増え、スーパーへ行く機会も増加。そんな環境でつくづく日本のスーパーのレベルの高さを痛感しました」と話すのは、同書の出版を手掛けたマガジンハウスの辻岡直美さん(40)。一方でコロナ禍によるフードロス(食品廃棄)問題などが相次ぎ、身近な食材の流通について考えていたとき、「牛乳を守ろう」と呼びかける「BUZZ MAFF」のユーチューブを目にしたという。

 農水省の英名「Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries」の頭文字をとった略称「MAFF」に、ネット上で話題になることを意味する“バズる”の「BUZZ」をつけた「BUZZ MAFF」。農水省の若手職員有志による食や地方の魅力を発信するユーチューブプロジェクトで、職員が独自のスキルや個性を活かして農林水産物の良さや農山漁村の魅力を発信する動画チャンネルがユニークだとして人気を呼んでいる。(Youtubeチャンネル「BUZZ MAFF ばずまふ」

 「官僚系=お堅い人が多そうというイメージを抱いていましたが、食材の魅力を一心に伝えようと個性丸出しの職員の皆さんを見て、いろんな意味で目からウロコでした。一方で、深刻な食品廃棄の問題も明るくPRすることで前向きに受け止めることができると感じました」と辻岡さん。全国の農林水産物の魅力を知り尽くした同省職員を取材すれば、今の時代の生活に役立つ本になると確信し、農水省の全面協力を得て書籍化にこぎつけた。

 同書は、そんな「BUZZ MAFF」の出演者らマニアックな知恵を持つ現役職員16人が登場。「米は炊飯時の水よりも最初に触れる水で美味しさが決まる」「ダイエットに最適なのはシカ肉である」「チーズを食べると虫歯予防になる」など、あまり知られていない食材の情報や、野菜の旨味を引き出す方法、スーパーで見極める際のポイントなど、毎日に役立つ知恵を全144ページにわたって解説している。

 辻岡さんは「色々な切り口がありますが、まずは生活に身近なスーパーという切り口で絞り込んでみました。いつものスーパーで買っている、いつもの食材の見方が変わる、今までにない『食材の取扱説明書』といえると思います」と話している。

SankeiBiz編集部
SankeiBiz編集部 SankeiBiz編集部員
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