実はあった「プロテインそば」
日清食品がこうした新製品の開発に乗り出した背景には、コロナ禍に伴う健康意識の変化と、それに伴うたんぱく質補給食品市場、糖質オフ食品市場の拡大があるとされる。
糖質オフ食品の流行は、古今東西で注目されるダイエット商品の潮流と捉えることもできるが、たんぱく質補給食品は比較的新しいブームといえる。
調査会社の富士経済(東京)によると、昨年のたんぱく質補給食品市場は2019年比11.8%増の1727億円(20年10月時点での見込み)。新型コロナウイルス感染防止のためのが外出自粛で“コロナ太り”や運動不足の解消に関心が集まり、テレビなどでも報じられたことも追い風となった。新規参入の増加や新商品の投入で、市場はさらに拡大する見込みだという。
本格的に身体を鍛えたい人向けにプロテインパウダーやスポーツサプリメントを販売するDNS(東京)も、新しいカップヌードルに注目している。麺料理でたんぱく質を補給する点は「発想が似ているかもしれない」(広報担当者)ためだ。現在は販売を停止しているものの、同社はかつて、たんぱく質を多く含むうどんやそば、パスタの乾麺を販売していた。例えば「パワーヌードルそば」に含まれるたんぱく質は1食(100グラム)あたり27.5グラムで、アメフト選手などの身体を大きくしたいニーズに応える商品だったという。
たんぱく質補給食品の盛り上がりと同様、プロテインパウダーも好調で、効率よく筋肉をつけるためのサプリメントの売り上げも堅調に推移している。
“筋トレサプリ”の中にはアミノ酸の一種、グルタミンのように免疫力を高める効果を持つ商品もある。広報担当者は「激しい運動をすると免疫力が低下してしまいます。サプリメントで身体を守りたいという意識が強まっているのではないでしょうか」とコロナ禍の消費者心理を分析している。
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