ヘルスケア

グンゼ、膝半月板再生基材の臨床試験スタート

 グンゼは16日、生体で分解、吸収される特殊なポリマーを使い、損傷した膝の半月板を再生する臨床試験を大阪医科薬科大学病院(大阪府高槻市)と始めたと発表した。トレーニングなどでケガをしたスポーツ選手や、軟骨のすり減りで膝に痛みがある高齢者らを想定。令和10年度の販売開始を目指す。

 ポリマーはポリグリコール酸とラクチド-カプロラクトン共重合体から成り、半月板のようなクッション性を持たせている。手術では半月板の損傷部分に合わせて切り取り、縫合。時間の経過とともに患者自身の細胞がポリマーに入り込み、自己組織として定着する。

 大阪医科薬科大学病院で平成28年から進めていたマウスやブタの動物実験では、約1年でほぼ元の強さの組織に修復したことが確認されたという。臨床試験は6件ほど予定しており、一部は既に実施。今後は国の承認を得ると同時に販売体制の構築も急ぐ。販売開始から5年後に年間12億円の売り上げを見込む。

 グンゼは手術用の縫合糸を皮切りに昭和60年から医療事業に参入。令和2年度で売上高約100億円の事業規模となっており、12年度に2倍の200億円を目指している。

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