ヘルスケア

新型コロナ感染「第5波」の医療現場 広がるネーザルハイフロー療法

 鼻から大量酸素 広がるネーザルハイフロー療法 医療逼迫軽減に期待

 新型コロナウイルスの感染「第5波」では、肺機能が低下した患者に「ネーザルハイフロー療法(高流量鼻カニュラ酸素療法)」を使う医療機関が増えている。厚生労働省の診療手引は当初、院内感染のリスクがあるとして導入に慎重だったが、5月の改定で見直しが行われた。患者や医療現場への負担が大きい人工呼吸器の使用が減らせると期待されている。

 ネーザルハイフローは、大量の酸素を鼻に挿入したチューブから肺に届ける治療法だ。1分当たり40~60リットルと、酸素マスクなどを使う酸素療法の10倍以上にあたり、主に呼吸不全に陥った中等症患者が対象。肺に軽く圧を加えて人工呼吸器のように呼吸を補助するが、会話や飲食もできる。

 酸素療法で症状が改善しない場合は、気管にチューブを入れる人工呼吸器による治療が一般的だが、患者への負担が大きいうえ、24時間管理に多くのスタッフを必要とする。入院治療も長期化する傾向で、病床逼迫の一因となっていた。

 ネーザルハイフローは人工呼吸と酸素療法との中間的な位置付けとなる。人工呼吸器の装着前に使用して回復できた例も多く、病床の回転率を上げることにもつながっている。

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