ヘルスケア

大阪府、自宅往診時に抗体カクテル療法 全国初の試行

 大阪府は17日、新型コロナウイルスの重症化を防ぐ抗体カクテル療法に関し、政府が検討していた自宅療養者への往診での投与を府内で先行実施すると発表した。厚生労働省の協力を得て試行するモデル事業で、同日に大阪市内の診療所が全国で初めて実施した。感染「第6波」に備え、保健所を介さず自宅療養者を早期治療する施策の一環。

 厚生労働省は府とモデル事業の知見を共有し、課題を整理した上で全国に拡大する方針だ。

 府によると、診療所やコロナ患者が入院している医療機関の医師が自宅療養者を訪れ、抗体カクテル療法を行う。全国初の事例は、府医師会の往診チームを構成する「葛西(かっさい)医院」(大阪市生野区)の医師らが、若年で重症化リスクがある軽症患者に点滴薬を投与した。

 現在、外来患者への抗体カクテル療法はコロナ患者が入院している医療機関でのみ投与できるが、今回の試行で、入院患者のいない医療機関でも投与できるようにする。すでに1病院が手を挙げているという。

 同療法の投与後は、患者の急変時への対応が求められる。府はコロナ患者を受け入れている医療機関に支援を依頼しており、自宅療養者への投与に協力する病院などを増やしたい考え。

 吉村洋文知事は記者団に「自宅療養者をできるだけ早期に治療し、重症者を一人でも減らすことを第6波に向けた目標とする。何とかコロナと共存する社会を目指したい」と述べた。

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