ヘルスケア

東京の新型コロナ重症者、8割がワクチン未接種

 東京都内の新型コロナウイルスによる重症者のうち、ワクチン未接種者の割合が8割に達し、2回接種後の重症化率は1割以下にとどまっていたことが24日、都の調査で分かった。8月以降の死亡者についても、8割近くが未接種だったことが判明。年末にかけて第6波の到来が懸念されるが、重症化を防ぐ効果が高いとされるワクチン接種の進展が、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)を防ぐカギを握ることになりそうだ。

 都は今月21日時点の重症者152人のワクチン接種状況を調べた。このうち87人は会話が難しいほど症状が重く、聞き取りの調査ができなかったが、残る65人のうち80%の52人が未接種だった。接種済みの人のうち1回接種は8人、2回接種は5人で、高い効果が見込まれる2回接種を終えた人は1割以下だった。

 都によると、日々変動はあるものの、重症者の8割前後をワクチン未接種者が占める傾向は続いているとみられる。

 また、24日の都のモニタリング会議では、8月1日以降の死亡者484人のワクチン接種状況の調査結果が報告された。接種歴不明者72人を除く412人のうち、未接種者は325人(78・9%)で、1回接種は38人(9・2%)、2回接種は49人(11・9%)だった。

 2回接種後の死亡者のうち60歳以上が48人に上り、うち44人は基礎疾患が確認された。60歳未満の1人も基礎疾患があった。

 国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は「ワクチン接種後の感染は確認されているが、重症化の予防と死亡率の低下が期待できる」と強調する。現在のペースでワクチン接種が進めば、都内では9月末時点で12歳以上の7割近くが2回目の接種を終える見通しだ。

 一方で無症状者の割合は徐々に増えている。24日の会議では、直近1週間の新規感染者のうち無症状者の割合が14・2%に上るとのデータが示された。前週は13・7%で、9月に入り増加が続いている。大曲氏は「無症状や症状が乏しい感染者からも感染が広がっている可能性がある」と指摘した。

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