■オンラインの可能性
しかし、オンライン化のすべてが悪かったと言われれば、そうではないとはっきりと答えられます。対面には対面のやり方があるように、オンラインにはオンラインのやり方があり、前述したデメリットはそのやり方を模索している段階に起きた悲劇であったと感じます。むしろ、オンライン化によって活動自体の幅は従来よりも広がったと考えています。
その一例として、私たちのサークルでは昨年度に初めて野村ホールディングス・日本経済新聞社が運営する「日経STOCKリーグ」に参加しました。オンライン会議ツールを活用することで、従来の対面による活動では難しかった休日の活動や、海外留学中のOBとの対話を重ねることができ、時間や距離の壁を越えるといったまさにオンラインのメリットを享受することができたのではないかと思います。
■今後に向けて
従来とは異なるものの充実した活動を終えた今、私はサークルメンバーを引っ張っていく立場になりました。昨年度の反省を踏まえ、サークル内での交流を深めるためデモトレードの意見交換を行っています。
こちらは私のデモトレードの記録ですが、私の場合、有価証券報告書の財務情報やアナリストの予測などを利用し、流動比率やD/Eレシオといった安全性の分析、ROEやEPSといった収益性の分析のほか、CAPMにより資本コストを求め残余利益モデルにより理論株価を算出するなど、データを元にした取引を中心に行っていました。
一方で、一つの株に集中して投資するメンバー、S&P500や金、原油などに連動するインデックス投資を行っているメンバーのほか、株式投資の知識がないためにとりあえずランダムに株式を購入し、知らず知らずのうちにリスク低減の行動をしていたメンバーなど、十人十色のトレード内容が非常に興味深く活動のしがいがあると感じています。
しかし、現実は厳しく、やはりオンライン上だけの活動では充実感に乏しいものがあります。ワクチン接種も進む中でどうにか対面での活動も今後盛り込んでいき、対面とオンラインのハイブリッド型の活動など、withコロナの時代に適合した新しいタイプの活動をしていく必要があるのではないかと思います。
■滋賀大学 水上慶一(みずかみ けいいち) 経済学部会計情報学科3年、滋賀大学株式投資研究会代表。20歳の誕生日を機に株式投資を始める。貯金と称してつみたてNISAを利用し投資信託を毎月購入している。個別株は米国株の取引がメイン。趣味はボードゲーム。最近はボードゲームカフェに行きたいと思っている。
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