【イスラム国事件】使命感「危険でも現地から伝える」
更新≪大使館前で追悼集会「心は日本とともに」≫
「私たちの心は日本とともに」。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が後藤さんらを殺害したとする映像を公表したことに抗議するため、ヨルダンの市民100人以上が2日、首都アンマンにある在ヨルダン日本大使館前で集会を開いた。参加者が手にしたろうそくの柔らかな火が、半旗を掲げた大使館を包み込んだ。
参加者は「テロと過激派を拒否する」というメッセージとともに日本とヨルダンの国旗を印刷した横断幕を掲げた。イスラム国に拘束されたヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)の写真を手にした少女の姿も。
集会を企画したハーゼム・アルフォカハさん(28)は「日本人2人が犠牲になり、とても悲しい」と哀悼の意を示し、「日本国民と一緒にテロに反対していく」と話した。
集会には現地対策本部を指揮する中山泰秀外務副大臣とアリ・バニアタ・ヨルダン日本友好議員連盟会長も参加。日本や地元の報道陣に囲まれた中山副大臣は、目を赤くして声を震わせながら「感謝します」と語った。大使館は参加者に感謝の意を記した文書を配布した。(共同/SANKEI EXPRESS)
