SankeiBiz for mobile

【佐藤優の地球を斬る】ロシアのシリア介入とシーア派原理主義の脅威

記事詳細

【佐藤優の地球を斬る】ロシアのシリア介入とシーア派原理主義の脅威

更新

 イランは、シリアのアサド政権に対して、軍事を含む本格的な梃子(てこ)入れしている。「イスラム国」が消滅してしまうと、シリアにおけるイランの影響力が飛躍的に拡大することは間違いない。それを阻止するために、米国とその同盟国は、イランに対する牽制(けんせい)のために「イスラム国」に対する攻撃の手を緩めているのではないかという猜疑心(さいぎしん)がザリーフ外相の発言に端的に現れている。この状況で、アサド政権に対してロシアが本格的な軍事支援を行うことは、イランの国益に合致しているのである。確かに短期的にイランとロシアの利益は一致している。しかし、中長期的観点からは別の見方もできる。

 イランの影響力拡大危惧

 ロシアは、直接的な軍事介入を行わない形で、イラン主導でのアサド政権の失地回復に協力するというシナリオを取ることも可能だった。ロシアは、ウクライナ問題をめぐって米国と激しく対立している。

このニュースのフォト

  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

ランキング