役者は観客に言い訳などできないのです 俳優、田中圭さんインタビュー
更新伊武を演じるうえで、田中はあえて3役を演じ分けるという意識を排除し、それぞれの人格の表現に自然体で取り組んだという。
「原作は、伊武の見た目、目つき、伊武の背景をガラリと変えることで豹変ぶりを表現していますが、実写ではなかなか難しいでしょう。かえってリアルさが失われ、悪い意味で漫画になってしまうので、『演じ分けないように』意識しました。リアリティーを持たせたかったのです。お人よしの伊武を演じるときでも、伊武は『もはや極道ではない』とどのように自分を納得させているのか…と思いをはせながら取り組みました」
娘誕生で演技に変化
私生活でも3歳になる娘の父親である田中は、映画やテレビドラマと意欲的に出演し、がむしゃらに取り組んできた結果、このところ、演技に少し変化が生まれてきたのではないかと気付いた。「きっと何かが僕の心の中で変わったんだろうなと素直に思いますよ。演技する(岩崎)未来ちゃんを見ていて、自分の娘と重ねて見てしまうこともありましたからね。そういえば、劇場版を見てくれた友達が僕にこう言うんですよ。『かりんちゃんと接しているときの伊武の演技がすごく自然で、優しそうな表情をしていたのが印象的だった。だからこそ、怖い伊武とのギャップも生まれて、効果的に表現できたのではないか』と。僕はなるほどなあと思いましたよ」
