限られた時間でその人の真実に肉薄する 俳優 トビー・マグワイアさんに聞く
更新それにしても、凡人には到底理解できそうにもない、奇想天外なフィッシャーという人物像に、マグワイアはどう近づいていったのだろう。「誰を演じるにしても言えることなのですが、人間とは、色彩、ニュアンス、他者との間にある力学などでその百パーセントが作り上げられているものだから、俳優が『これだ!』という特徴だけを抽出しても、演じきれる代物ではないのです。僕らはなるべく人物のすべてを見せようとするのだけれど、映画には時間の制約があるから、そこまではできない。しかし、与えられた、限られた時間の中で、極力その人の持つ色をにじませ、その人の真実に肉薄しようと心がけています。僕が俳優として取り組んでいるのは、こんなことなのです」(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)
