【川崎中1殺害】19歳リーダー格 懲役9~13年判決
更新≪なぜ救えなかったのか/むなしさだけが残る≫
「なぜ異変に気づかず、(命を)救えなかったのか」「(判決が出ても)むなしさだけが残る」。上村遼太さんを慕う人々は、判決後も唇をかんだままだった。まもなく事件から1年。関係者の自問自答は続く。
事件発生後、河川敷に山のように積み重なった献花を整理し、菜の花を植えてきた橘内達夫さん(72)=川崎市川崎区=は、今も上村さんのまっすぐなまなざしが忘れられない。橘内さんには上村さんと同学年の孫娘がおり、小学校になじめなかった彼女を励ましてくれたのが上村さんだった。
「優しくて強い遼太君を助けることができなかった。自分に何かできたのではないかと思う。心が重い」と、絞り出した言葉には無念さが隠せなかった。
上村さんは殺害される約1カ月前、少年から暴行を受け、不登校に陥っていたが、周囲の大人にSOSを発することなく、凄惨な事件に巻き込まれた。
