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神戸電鉄粟生線、存続の危機 客を奪われ赤字慢性化…迫るタイムリミット

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神戸電鉄粟生線、存続の危機 客を奪われ赤字慢性化…迫るタイムリミット

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 40億円の貸付金、一括返済の時期迫る

 粟生線の赤字は毎年10億円規模で、この赤字が10年以上続く不採算路線だ。同社は有馬線の黒字を充てたり、社員らの給与をカットしたりして運行を続けているのが現状だ。

 粟生線存続のため、周辺自治体も「乗って残そう」をスローガンに、あの手この手と支援策を打ち出している。

 25年に神戸電鉄粟生線活性化協議会が、マイカーなどの交通手段で移動する人たちを粟生線に引き戻そうと、粟生線の通勤定期代の一部を助成する支援策を導入したが、利用者は増えず、効果がなかなか表れない。

 同線の赤字解消が厳しい状況の中、同社は23年に乗客の少ない押部谷(神戸市西区)-粟生区間の土地や駅舎を神戸、三木、小野の3市に有償譲渡し、同社が施設を無償で借り受けて運行する「上下分離方式」を提案した。譲渡額は土地が13億円で、駅などの施設が55億円。しかし、実現しても当面は赤字が続く試算となっており、議論は進んでいない。

このニュースのフォト

  • 神戸電鉄粟生線の粟生駅に停車する新開地行き電車=9月6日午後0時5分、兵庫県小野市粟生町
  • 神戸電鉄粟生線小野-葉多間を走る電車(神戸電鉄提供)
  • 神戸電鉄粟生線木津-木幡間を走る電車(神戸電鉄提供)
  • 神戸電鉄緑が丘駅に向かう粟生行きの電車=兵庫県三木市志染町広野
  • 神戸電鉄緑が丘駅を発車する新開地行き電車=兵庫県三木市志染町広野
  • 神戸電鉄小野駅の西口。電車がない時間帯は人影もまばらだ=兵庫県小野市神明町
  • 駐車場のほか、近くに陶芸教室、理髪店がある神戸電鉄粟生駅前。人影はまばらだ=兵庫県小野市粟生町
  • 神戸電鉄粟生駅の改札には駅員はいない。少ない発車時刻に合わせて乗客がホームへ向かう=兵庫県小野市粟生町
  • 無人駅ながら自動改札になっている神戸電鉄粟生駅の改札=兵庫県小野市粟生町

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