【試乗インプレ】「大きな軽」と侮った私が間違ってました ダイハツ・トール(後編)
更新地味だけど高評価 座面が長いぞ
個人的に後席でもっとも好感を持ったのは、その座面の長さだ。地味なポイントだが、座面は乗員の体重の大半を支える重要なパーツ。座面が広ければお尻から腿にかけての広い範囲がサポートされて負担が分散、特に長時間乗車では疲れに差が出てくる。
トールの後席には中・大型サルーン並の座面長が確保されているが、これは同クラスのコンパクトカーはもちろん、トヨタ・プリウスやVW・ゴルフが属する2つ格上のCセグメントの車種ですらなかなか実現できていないポイントである。
加えて、ふくらはぎに沿うように座面の端につけられた斜めの角度も気が効いている。これによって、背たれをリクライニングさせ、前方に足を投げ出した姿勢をとった際にとても座り心地がよく、楽チンなのだ。もう運転席に座るのが面倒くさくなるほどに。
ここまで後席をほめちぎってきたが、惜しいと思うのはシートの形状だ。
いわゆるベンチシートなので左右の移動はしやすい反面、横方向のサポートが全くない。だからクルマが停まっている時や、まっすぐ走っている時はいいのだが、交差点やカーブで横方向にGがかかる場面では落ち着かない。
この形状は、限られたスペースで柔軟なシートアレンジを実現するためにトレードオフされた部分でもあるだろうからやむを得ないのだが、少しでもえぐった形状になればさらに高く評価したいところ。
妥協策としては、後席にセンターアームレストを設けるとサイドサポートの代わりになるかも。マイナーチェンジで追加してほしい装備だ。背もたれにひっかける形で後付けする手もあるか。ディーラーオプションでどうでしょう、ダイハツさん。
オ・モ・テ・ナ・シな小技の数々
広さとシートアレンジ以外でも小技が効いたポイントはいくつも挙げられる。
前席回りで言えば、インパネのハザードランプ左右に設けられた小さなポケット。画像を見ていただければわかるように、小銭入れやスマートフォンなどを収納するのにちょうどいいサイズになっており、内部が前傾しているから出し入れしやすいうえに、走行の揺れで落ちる心配もない。少しはみ出してしまうが札入れも入れられる。



























































