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【木下隆之の試乗スケッチ】クラリティ PHEVの仰天「EV度」 エンジンはおまけ?

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 実際に、横浜みなとみらいをスタートして首都高速を周回し、中華街や元町などの商店街を巡ってみたものの、道中のほとんどがEVモードだったのは驚きだった。

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◆毎晩充電すれば一生GSに縁がない?

 ガソリンに依存する時間はほんとうに少ない。試乗時間中、オンボードコンピューターに表示されている平均燃費は、ほとんど99.9km/lを差したまま動こうとしなかった。

 概算で800km無給油走行するとなると、1日の走行距離が114.6km以内であり、エンジンを始動させないような穏やかな運転パターンという前提で言えば、毎晩充電を繰り返していさえすれば一生ガソリンスタンドに行かなくて済むという計算だ。現実的に考えても、数カ月は無給油の生活を過ごすに違いない。

 そう、クラリティは本質的にEV車である。エマージェンシー用にガソリンエンジンを搭載しているにすぎないEV車と考えるのは自然である。

 「木下隆之の試乗スケッチ」は、レーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、今話題の興味深いクルマを紹介する試乗コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちらから。

 木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム「木下隆之のクルマ三昧」はこちらから。

【プロフィル】木下隆之(きのした・たかゆき)

木下隆之(きのした・たかゆき)レーシングドライバー 自動車評論家

ブランドアドバイザー ドライビングディレクター

東京都出身。明治学院大学卒業。出版社編集部勤務を経て独立。国内外のトップカテゴリーで優勝多数。スーパー耐久最多勝記録保持。ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)日本人最高位、最多出場記録更新中。雑誌/Webで連載コラム多数。CM等のドライビングディレクター、イベントを企画するなどクリエイティブ業務多数。クルマ好きの青春を綴った「ジェイズな奴ら」(ネコ・バプリッシング)、経済書「豊田章男の人間力」(学研パブリッシング)等を上梓。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

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  • 木下さん。後ろはクラリティ PHEV
  • クラリティ PHEV
  • クラリティ PHEV
  • クラリティ PHEVの車内
  • クラリティ PHEVの車内

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