【木下隆之の試乗スケッチ】メルセデスベンツ CLS 3代目は一層オシャレに
更新◆フットワークも軽快だ
さて、そんなCLSの走りは、スタイルだけが生命線ではないことを感じさせる。着座点が低く、フットワークも軽快だ。路面に吸い付く感覚が強い。スポーツカーフィールが備わっているのである。
CLSは、「4ドアセダンでもオシャレでいたい」ではなく、「4ドアでもスポーティな走りが欲しい」とするユーザーに受け入れられそうな気がする。
エンジンバリエーションは2種類。ディーゼルエンジンの直列4気筒の1.9リッターターボと、ガソリンを燃料とする直列6気筒3リッターターボである。
ディーゼルを搭載する「220dスポーツ」は、さすがにガラガラとしたディーゼル特有の異音と振動が強い。だが、ガソリン仕様の「450 4マチックスポーツ」は、しっとりと上質なフィーリングに終始する。やはりスタイリッシュなCLSには、上質な走り味のガソリンが似合う。
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「木下隆之の試乗スケッチ」は、レーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、今話題の興味深いクルマを紹介する試乗コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちらから。
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【プロフィール】木下隆之(きのした・たかゆき)
レーシングドライバー 自動車評論家
ブランドアドバイザー ドライビングディレクター
東京都出身。明治学院大学卒業。出版社編集部勤務を経て独立。国内外のトップカテゴリーで優勝多数。スーパー耐久最多勝記録保持。ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)日本人最高位、最多出場記録更新中。雑誌/Webで連載コラム多数。CM等のドライビングディレクター、イベントを企画するなどクリエイティブ業務多数。クルマ好きの青春を綴った「ジェイズな奴ら」(ネコ・バプリッシング)、経済書「豊田章男の人間力」(学研パブリッシング)等を上梓。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。






