【木下隆之の試乗スケッチ】待望の新型スープラをテストドライブ 限界領域で遊べる仕上がり
更新電子制御デフとの相性が悪いのか、ニュートラル領域では神経質な動きを見せるのはご愛嬌。限界領域でマシンを回して楽しむことのできるマシンに仕上がっている。
直列6気筒エンジンもパワフルである。だが、高回転で唐突に弾けることはなく、低回転域からフラットにトルクが溢れる。1600rpm回転からトルクが最高値に達するというからつまり、ほとんど走り初めからパワーゾーンだということだ。
サウンドも心地いい。ミッションは8速オートマチックだが、ロックアップが確実だから、マニュアルミッションのように素早く確実に決まる。オートマ的なダルさはほとんどない。
新型スープラは、基本に忠実に仕上げることで、ともすれば懐かしさを感じるフレンドリーなスポーツカーになったのだと思う。
◇
【木下隆之の試乗スケッチ】は、レーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、今話題の興味深いクルマを紹介する試乗コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちらから。
木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム【木下隆之のクルマ三昧】はこちらから。
【プロフィール】木下隆之(きのした・たかゆき)
レーシングドライバー 自動車評論家
ブランドアドバイザー ドライビングディレクター
東京都出身。明治学院大学卒業。出版社編集部勤務を経て独立。国内外のトップカテゴリーで優勝多数。スーパー耐久最多勝記録保持。ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)日本人最高位、最多出場記録更新中。雑誌/Webで連載コラム多数。CM等のドライビングディレクター、イベントを企画するなどクリエイティブ業務多数。クルマ好きの青春を綴った「ジェイズな奴ら」(ネコ・バプリッシング)、経済書「豊田章男の人間力」(学研パブリッシング)等を上梓。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。










