昨年7月に実施法成立のIR…それは「単なるカジノ」なのか ラスベガスで実際に取材した
更新客室、レストランに…
統合型リゾートでは、カジノ以外の機能が多岐にわたる。まずはホテルだ。ウィンでは2施設合わせて客室は計4750室にのぼる。ハイローラーと呼ばれるカジノで高額を投じる上客向けの部屋も備え、家具など調度品は自社のデザインチームが手がけている。
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商業施設も併設。高級ブランドの店が並ぶショッピングモールに、新たなエリア「ウィン・プラザ」が昨年11月9日に加わり、両施設内で40以上もの店が利用できる。そのうち飲食店は、バイキング形式で多様な料理を堪能できる「バフェ」、空輸したハワイからの海産物を使った料理を提供するレストラン、豪勢なステーキハウスなどが人気だ。
エンターテインメントショーも目玉だ。取材時、歌手のダイアナ・ロスの公演が組まれ、別の劇場ではダンスとアーティスティックスイミングをかけ合わせたショーが披露されていた。円形劇場の中央には、プールの中に舞台があり、せり上がったり、沈んだりする仕掛けで、そこに人間離れしたアクションが加わり、魅了された。
ビジネス発信地にも
一方、昼間はロビーにスーツ姿の人も多く、ソファとテーブルで商談も行われていた。レジャーだけでなく、ビジネス機能を併せ持つのもIRだ。
大会議や展示会などを開催できるコンベンションセンター計2.3ヘクタールを備え、さらに約2.8ヘクタールの拡張工事を進め、2020年3月の開業を目指している。