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アベノミクス「刺激からケアへの転換」 第2章は目配り戦略

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アベノミクス「刺激からケアへの転換」 第2章は目配り戦略

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 行間ににじむのは、過去20年にも及んだデフレ経済が、どれほど経済の担い手である企業や家計をむしばんでいたか-。その病理の根深さを読み切れなかったことへの悔悟の念だ。

 約2年前、大規模な金融緩和で幕を開けたアベノミクスは円安・株高による資産効果や輸出企業の業績回復を生み出す一方、少子高齢化や所得格差への対応は後手に回った。結果、4月の消費税増税と物価高は、脆弱(ぜいじゃく)性の残る地方や中小企業などに痛手を負わせた。首相も国会答弁で、「(消費税増税の影響は)想定内だが、想定の中で最悪」と唇をかんだ。

 今回の経済対策は、アベノミクスの衣替えに向けた一里塚となる。これまで成果を挙げてきた金融政策などのマクロ政策を維持しつつ、現場で生じる痛みをケアに注力する、いわば「弱きを助けるアベノミクス」への転換だ。地方や中小企業への支援をふんだんに盛り込んだことはその証左であり、住宅エコポイント制度の再開など、景気への即効性にもこだわった。

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