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原油価格、上昇基調が続く可能性 米シェール減産、WTI60ドル回復

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原油価格、上昇基調が続く可能性 米シェール減産、WTI60ドル回復

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 米国のシェール油田開発は60ドル前後が採算ラインとされており、原油価格の下落を受けて一部の事業者が採掘を休止。6日に発表された米国の週間原油在庫は約4カ月ぶりに減少へ転じ供給過剰が解消されるとの見方が強まった。

 米国では例年5月以降、ガソリン需要が高まる。また中国政府がインフラ投資への注力を表明、市場では世界的な原油需要の増加が意識されている。

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之主席エコノミストは「6月にかけ65ドル前後まで上昇する」と予想する。ただ原油価格の回復に伴い、米国内で石油採掘が再開されれば供給量が増加するため、「7月に入れば再び下落に転じる可能性がある」と話している。

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