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根強い「日本車人気」 ミャンマー、右ハンドルに合わせて左側通行変更案も

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根強い「日本車人気」 ミャンマー、右ハンドルに合わせて左側通行変更案も

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 2011年の民政移管後、輸入手続きの簡素化で日本からの中古車輸入が急増したが、自動車による渋滞や事故の激増で輸入制限がかけられるようになり、かつての勢いはなくなりつつある。さらにミャンマー当局は、道路事情に合わせて左ハンドル車への切り替えを徐々に進めている。しかし、日本車人気は根強く、右ハンドルの日本車を使い続けるため、45年前に変更した左側通行に戻すべきだという声まで上がっている。

 左ハンドル普及促進

 ミャンマーは現在、新車の乗用車とバスについては左ハンドルでなければ輸入できないが、それ以外は右ハンドルでも構わない。

 しかし、右側通行で右ハンドルというのは危険で、運転もしづらい。日本の道路で左ハンドルの外車を運転するのと同じだ。追い越しするにも、前方を確認するには、大きく対向車線にはみ出さなければならない。

 さらに日本の中古車は、ミャンマーに輸入された後、同国内で走るための調整が十分に行われていないケースが多い。例えば、ライトの向きは日本ではわずかに左下方向に向けられているが、そのままの状態で右側通行のミャンマーの道路を走行すると、対向車線側にライトが向く。ヤンゴンでは夜間、道路照明が少なくてライトを上向き(ハイビーム)にして走る車が多いため、対向車のライトがまぶしく、怖い思いをすることがしばしばだ。

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