新幹線輸出へ前進 インド高速鉄道、日本の技術「推奨」 共同調査
更新同路線の建設にはこれまでフランスなども手を挙げている。日本側は「新幹線技術の優位性はすでにインド側に十分理解されている」(外交筋)とみている。中国も低コストで別路線での高速鉄道事業参画を目指しているが、インドは同路線の整備を最優先と位置付けている。
共同調査では、資金調達方法や事業主体で複数の選択肢を提示している。インド側が日本の新幹線採用のための予算を確保できるかどうかが最大の課題といえそうだ。車両メーカーやJR東日本関係者は、電力の安定的な確保やテロ対策の必要性についても指摘しているほか、インドには、土地収用に時間がかかるという問題もある。共同調査は13年5月に日印首脳会談で実施が合意され、同年12月から行われていた。(ニューデリー 岩田智雄)
