「移民受け入れないと国が滅ぶ」 ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏
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「今後の企業経営の大きなトレンドは大きく2つある。『グローバル化』と『デジタル化』だ。ヒトとヒト、モノとモノ、ヒトとモノなどあらゆる事柄が情報でつながっていく。それが瞬時に、かつあらゆるところに同時並行で、国を超えて進む。全世界規模で起きる大きな社会や経済の転換点だ。これに対応できるのは多様性しかない」
「違う文化、異なる習慣や考え方を受け入れ、理解する必要がある。グローバルの観点で進めるには、外国人と一緒に仕事したり生活したりすることが必要だ。多くの日本の人はこういったことを経験してこなかった。それが不安につながり、新しいことへの拒絶感を生んでいる面もある。日本の課題解決には、多様性を重視することが求められる。女性の活用とともに、外国人の受け入れに向けてすぐにでも議論を始めることが必要だ」
やない・ただし 早大政経卒。1972年、父親の経営する小郡商事(現・ファーストリテイリング)に入社。取締役、専務を経て84年に社長。2002年に会長。05年9月から会長兼社長。66歳。山口県出身。
