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【新春に語る】経団連・榊原定征会長 是が非でも名目3.1%成長達成を

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【新春に語る】経団連・榊原定征会長 是が非でも名目3.1%成長達成を

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 --17年4月に消費税率が10%に引き上げられる

 「10%への引き上げは絶対にやらなくてはならない。ただ8%への引き上げ時に苦い経験をしており、これを繰り返してはいけない。増税前の駆け込み需要と、その後の反動減は住宅、自動車、大型家電で起きた。反省を踏まえ、これらの分野で、取得時の税制面での軽減措置や、購入した際の現金給付なども必要だ。ありとあらゆる措置で、混乱を防ぐ必要はある」

 --16年春闘に向け、賃上げについての考えは

 「業績が向上した企業は15年を上回る賃上げを求めるとする方針をまとめた。賃上げは、賃金体系全体を底上げするベースアップ(ベア)や定期昇給、諸手当、賞与を含めた年収ベースでみる。3年続けてできるかどうかは、業種、業態、各社の状況によって異なる。悠々とベアを引き上げた企業もあるが、ぎりぎり頑張って実施した企業も多い。過去2年間はベアを意識した方針だったが、今回はベアを強調せず、年収ベースの賃上げを呼びかけている」

                   ◇

【プロフィル】榊原定征

 さかきばら・さだゆき 名大院修了。1967年東洋レーヨン(現東レ)。専務、副社長を経て2002年に社長就任。10年6月会長、15年6月から相談役最高顧問。経団連は14年6月に会長就任。72歳。愛知県出身。

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