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インフラ資金欲しいアジア諸国、AIIBへ期待と不安交錯「中国は根こそぎ持っていく」

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インフラ資金欲しいアジア諸国、AIIBへ期待と不安交錯「中国は根こそぎ持っていく」

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 旧ソ連地域でもAIIBに強い期待を寄せる国がある。中国と国境を接する内陸国、カザフスタンだ。

 新興の資源大国と注目されたが、原油価格低迷とロシア経済悪化が直撃。資源頼みから脱却し、欧州と中国を結ぶ輸送拠点として発展する青写真を描くが、その膨大な資金源と期待するのがAIIBの融資だ。

 国境の道路付近で中国側には近代的ショッピングセンターが建つが、カザフ側は売店代わりに遊牧民のテントが並ぶ程度。カザフの輸送網の近代化は、中国の「新シルクロード構想」と合致する。AIIBが本格始動すれば、「確実に巨額融資が認められる」(日カザフ外交筋)見通しだ。

 根強い警戒感

 一方でAIIBを動かす中国への警戒感も強い。カザフ在住のビジネスコンサルタントは「中国企業は根こそぎ持っていく」と指摘する。現地企業を買収する際も権益を独占し、経営陣も中国人で固めるなどの手法が多く見られるからだ。

 経済発展へインフラ資金がのどから手が出るほど欲しい東南アジアと中央アジア。AIIBと中国をにらみ期待と不安が交錯する。

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