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バングラ、携帯加入者減少 政府の指紋登録義務化警戒

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バングラ、携帯加入者減少 政府の指紋登録義務化警戒

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 バングラデシュは、今年に入って携帯電話通信各社の加入者が減少している。バングラデシュ当局によると、今年1、2月の合計加入者数は、昨年末から2%減少し、1億3114万人になった。政府による個人情報の登録義務化が要因だ。現地紙デイリー・スターなどが報じた。

 現在、バングラデシュには民間5社と国営1社が携帯通信事業を展開している。今年1、2月は国営テレトークだけが11万人の加入者増で421万人となったが、民間はシェア首位のグラミーンフォンが35万人減の5610万人、2位以下もバンガリンクが91万人減の3200万人、ロビが76万人減の2760万人、エアテルが36万人減の1040万人、シティセルが17万人減の83万人と軒並み減少した。

 減少要因は、政府が昨年実施したSIMカード保持者の個人情報登録の強化だ。SIMカードは、加入者を特定するID番号を記録した媒体で、携帯電話などに挿入して使用する。同国は1億枚以上あったSIMカードのうち正式に登録されていたのが230万枚程度で、7割以上が未登録だった。

 このため、バングラデシュ政府は犯罪の抑止などを目的に、SIMカードの新規購入時の指紋提出を義務化したほか、既に使われているカードについても再登録を義務付けた。結果として、この措置が消費者の警戒心を高め、新規販売や再登録が停滞しているもようだ。

 専門家は、SIMカードの新規販売が不振を極めていることに加え、90日以上利用実績のないSIMカードは当局によって順次使用を差し止められることから、さらなる加入者減もあり得るとしている。

 一方、政府は減少を一時的な現象とみており、登録が一段落すれば増加に転じるとしている。通信行政に関わる政府高官は「新制度への移行に伴う痛みはあるが、長期的にみれば市場にいい影響を及ぼすと確信している」と述べた。(ニューデリー支局)

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