超低金利で収益上がらずリスク負う、年金損失 試される“クジラ”の運用手腕
更新ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「国債で必要な利回りを確保するのが難しい中、GPIFが収益を上げていくにはある程度、運用リスクを取らざるをえなくなっている」と語る。
27年度は5年ぶりの運用損失を出したが、GPIF設立から10年間の累積収益額は32兆円に達している。それでも、「公的年金という性格上、安定的な利回りをいかに求めるかが究極の課題」(井出氏)というように、運用リスクのコントロールの巧拙が鍵を握る。
一方、GPIFは26年度末時点で保有する株式や債券の銘柄の情報を初めて公表。市場平均並みの収益率を確保することを目指す運用手法の割合が高いこともあり、SMBC日興証券の末沢氏は「市場に与える影響は限定的になるのではないか」との見方を示した。
