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韓国につけ込まれ…竹島を「献上」した吉田茂の誤ったシグナル

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韓国につけ込まれ…竹島を「献上」した吉田茂の誤ったシグナル

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 「約1年半活動し、この社会で若者が政治的にイエス・ノーを言うことがこんなにも大変なのかと感じた」

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 会見の場におらず、質問もしていないので、中心メンバー氏の発言の真意は判然とせぬが、常識的にとらえれば「祖国の国体の有り難さ」に気付いていない。

 何が「大変」なのか理解に苦しむ。SEALDsのデモは文字通りの「鳴り物入り」で、若者は楽しむ風であった。警察官は行き交う車より参加者を守っていた。官憲・権力の援助を受ける「官民協力デモ」には笑ったが、「民主主義を否定する暴挙!」などと、民主主義の象徴的風景の中で非難しても響かない。「戦争したがる総理はいらない!」「アベは辞めろっ!」と、放言が許される日本社会に、参加者は感謝の念を抱かないようだ。中国の軍事膨張や北朝鮮の核開発に、目を閉ざしているのだからムベなるかな。

 血の粛清を好む中国を敵に回す恐怖心と闘いながら決起した台湾や香港の若者は、この「お気楽デモ」を見たら仰天するに違いない。台湾の若者は2014年、貿易協定批准に反対し立法院を占拠した。協定で台中間経済が緊密化すると、台湾が中国に呑み込まれるとの危機感の発露だった。この《ひまわり学生運動》に香港の若者は触発された。行政長官選挙をめぐり、中国が民主派候補者が出馬できぬよう、規則を14年突如変更。大学生を核に抗議運動《雨傘革命》が起きた。

このニュースのフォト

  • 解散を表明し、記念撮影に応じる「SEALDs(シールズ)」の奥田愛基氏(前列左から2人目)ら=8月16日、東京・永田町の衆院第2議員会館(斎藤良雄撮影)
  • 解散を表明し、記者会見する「SEALDs(シールズ)」の奥田愛基(左)氏ら=8月16日、東京・永田町の衆院第2議員会館(斎藤良雄撮影

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