【マネー講座】《投信を知る》(4)〈世界株式投資のカギ〉グローバル分散投資の重要性
更新一般的な投資信託では、プロの運用者がリスク水準も管理しながら各資産の良し悪しを見極めた上で投資を行うため、分散効果を享受できる有効な資産運用ツールといえます。
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テーマ型ファンドの問題点
しかし、必ずしも全ての投資信託がこのような条件を満たしているとは限りません。例えば、昨今では科学技術の進展によって人工知能(AI)やビッグデータなどのイノベーションが加速しており、投資の世界においてもAIやビッグデータなどのテーマに注目した商品が多数存在しています。
このようなテーマ型ファンドは、国・地域といった観点からは分散されているかもしれませんが、業種といった観点では偏りが生じます。つまり、国・地域は分散されていても、投資対象企業のビジネスが偏っているのです。過去の業種ごとのパフォーマンスを見ると、前述した各資産のパフォーマンスと同様に景気サイクルなどに応じて順位は毎年変化しています。
注目している業種やテーマが選好されている時期は良いのですが、裏を返せばテーマが廃れた際のパフォーマンスは相対的に見劣りするものとなるでしょう。
また、投資対象をテーマで絞らなければ、他の魅力的かつ割安な業種に投資することができますが、テーマ型ファンドの場合は投資対象がそのテーマによって限られているため、資金がそのテーマに集中する傾向があります。そのため、テーマに関わる多くの銘柄は割高になりやすく、ファンドに資金が流入すれば、そうした割高な銘柄をファンドに組み入れざるをえません。これでは中長期的に良好なパフォーマンスを享受することは難しくなると考えられます。


