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【論風】一部の高所得者を利するのみ 政府・日銀の政策は逆効果、株高で拡大する所得格差

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【論風】一部の高所得者を利するのみ 政府・日銀の政策は逆効果、株高で拡大する所得格差

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 アベノミクス前の12年~17年では、賃金は0.7%上昇、消費者物価は3.9%の上昇で、実質賃金は3.2%下がっている。

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 円安による大企業の利益増に伴い、株価も上昇し続けた。16年だけは4~9月期の円高から株価が低下したが、日経平均株価は12年度が9000円台、13年度には1万3577円へ、17年1~6月平均が1万9382円へ、さらに17年11月時点で2万2000円台へと、12年度の2.4倍に跳ね上がっている。

 実感なき株価上昇

 他方で国民の大多数が実質賃金の減少で消費も伸びず、株価の上昇とは対称的だ。それゆえ大企業利益と株価の上昇の点では景気回復のように見えるが、ほとんどの国民にとっては、回復の実感はなく、同時に大企業の利益と株価の上昇が、所得格差を大きくしている。

 しかもこの株価の上昇は、日銀および「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」による公的買いが大きく寄与してきた。この公的マネーが、東証1部上場企業の4社に1社の実質的な筆頭株主となった(16年8月)という。さらに17年3月時点では、この公的買いが50兆円を超えて、東証1部約2000社のうち、618社で筆頭株主となったという。

 所得1億円超の役員が増加

 こうした「官製株価」が、国民の所得格差を助長している。

 なぜなら国民の株式保有者は全体の20%弱で、株式は「全家計の金融資産」の10%強にすぎず、株価の上昇は、一握りの高所得者を潤すだけである。

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