「利上げペース」「トランプ政策」「メンバー交代」、パウエル新議長、3つの課題
更新FRB執行部内では勢いづく景気をにらみ、利上げを急ぐべきだとの声が出ている。一方、「物価が十分に上がる前に金融引き締めを急げば、物価上昇の勢いをそぐ」との懸念もあり、利上げペースをめぐってFRB内は割れている。パウエル氏は就任早々、難しい判断を迫られる。
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■経済運営の不透明さ
景気の先行きを読みにくくする要因が、トランプ政権の経済運営だ。昨年末に10年間で1兆5千億ドル(約163兆円)の大型減税を実現。さらに1月30日の一般教書演説では、投資規模1兆5千億ドルのインフラ整備計画が示された。
労働需給が逼(ひっ)迫(ぱく)する中で実力以上の経済成長を目指せば、物価の急上昇など思わぬ結果をもたらす懸念が拭えない。
また連邦政府の債務上限引き上げ問題も影を落とす。議会予算局(CBO)は31日、上限が引き上げられなければ3月前半にも資金が底をつき、債務不履行(デフォルト)となる恐れがあると警告した。金融市場を大きく揺るがすことになるため、パウエル氏には頭の痛い懸念材料だ。
