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【高論卓説】博士や教授への道は険しい…学者への夢を打ち砕くな 大学院の無償化急ぎ「ポスドク」救え

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【高論卓説】博士や教授への道は険しい…学者への夢を打ち砕くな 大学院の無償化急ぎ「ポスドク」救え

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 ある生命保険会社の行う例年の小学生たちの希望する将来の職業調査、第1位が学者(博士)であった。近年、ノーベル賞学者が増え、これらの報道が憧れの仕事に押し上げたようだ。高学歴社会の反映でもあろうか。

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 私はスポーツ好きだったので、日体大に進学した。運動生理学の教授が、日体大のOBだったので、己にも可能性があるのだと感じ入る。どうすれば教授になれるのかと興味を持つ。大学院進学と学位(博士)取得が必須条件だと知る。学問の実力と研究力が求められ、優れた論文や著作が業績として必要だとも学ぶ。

 有力大を目指す受験生は多いが、進学できたとしても博士や教授への道は険しい。専門分野、特殊技術、研究能力に優れておらねばならず、大学や研究機関に就職できる確率は高くはない。少子化によって大学に元気がなくなったからだ。また、2004年に国立大が法人化されてより、国からの運営費交付金が減少傾向にある状況が拍車をかけている。人件費の削減による影響が大きい。

 私大は建学の精神を継承する理由によって、母校の優秀な卒業生を優先的に教職員に採用する傾向にある。生え抜きを経営上重視し、伝統を守ろうとする。教職員採用は公募が原則であり、教員については日体大のような専門的で実技教員を多数必要とする特殊な大学は、どうしてもOBに偏ってしまう。

 一般教養科目、教職課程科目の担当教員は、公募で採用されるケースが多いが、相当な実力がなければ高い競争倍率を勝ち抜けない。採用されたとしても、昇格も容易ではない。指導歴、研究歴、文部科学省の科研費獲得歴などと人物評価の総合力で教授への椅子を得る。

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