ネパール、エベレストから特産品を 登山拠点で邦人女性経営、登山愛好者らでにぎわう
更新世界最高峰エベレスト(8848メートル)への登山・トレッキングのルート「エベレスト街道」の玄関口、ネパール東部ルクラに日本人女性が経営する異例の土産物店がある。地元の特産品で貧しい村々を支えようとする標高2860メートルの「天空の特産店」は世界中の登山愛好者らでにぎわっている。
<< 下に続く >>
「キャラバン土産物店」は元青年海外協力隊員の樋渡ますみさん=茨城県出身=が2015年2月から経営する。登山用品店が並ぶ通りにあり、ヒマラヤを代表する家畜ヤクの革を使ったかばんや毛織物、ヒマラヤの崖の巣からとった濃厚な蜂蜜、お香が並ぶ。多くは樋渡さんが個別にデザインし、発注する。
東京農大で林業を学んでいた01年ごろネパールを初訪問。「8000メートル級の山々が連なる美しい風景や昔の日本に似た伝統生活が魅力だった」。12~14年に協力隊でネパールに滞在中、ルクラで働いていた少数民族ライ出身のG・B・ライさんと出会い、後に結婚した。

