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【トップは語る】ワールド・ワン社長・河野圭一さん 地域の居酒屋、生産者と消費者つなぐ

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【トップは語る】ワールド・ワン社長・河野圭一さん 地域の居酒屋、生産者と消費者つなぐ

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 --高知県土佐清水市や青森県など特定の地域に焦点を当てた居酒屋を展開している

<< 下に続く >>

 「(生産や加工、販売を組み合わせ付加価値を生み出す)6次産業化のプラットフォームをつくり、生産者と消費者をつなぎたいと思っている。よくインターネットを使って成功した生産者の話が取り上げられるが、大多数の生産者は良いものをつくっている一方、1人では販路の開拓やマーケティングが難しいのが現実だ。地方には、魅力ある食材なのに知られていないものがたくさんある。そうした生産者の力になりたい」

 --地方の食材に焦点を当てた理由は

 「もともと沖縄が大好きで、2002年に沖縄料理の店を神戸に開店したのが始まり。まだ、神戸では沖縄料理を食べられる場所がほとんどない時代。流通もなく地元の農家を回って自分で仕入れ先を開拓した。苦労の末に開店すると、店は好評で沖縄の生産者も、新しい食材に出合えた消費者もすごく喜んでくれた。それがきっかけで生産者と消費者が喜ぶビジネスをやろうと思った」

 --メニューにも生産者の写真が多く登場する

 「店では単に食材を提供するだけでなく、食材の歴史や地元の情報なども同時に伝え、興味を持ってもらいたいと思っている。来年3月にはインターネットの通販サイトも立ち上げる。このサイトでも地域情報や生産者のコラムなども載せる。店に来たのをきっかけに、その地域の食材を知ってもらい、現地にまで足を運んでもらえるとうれしい」

 --今後の展開は

 「これまでは地元の神戸を中心に店を展開してきたが、昨年から東京にも進出。今年も9月に25店舗目を東京・新橋に新規出店した。他の地域からもオファーが来ており、無理のない形で業態も増やしていきたい」

                   

 【プロフィル】河野圭一

 かわの・けいいち 県立兵庫工業高卒。自動車整備士やバーの経営、プロレスラーを経て2002年に沖縄料理店「modern食堂 金魚本店」を開店。その後「土佐清水ワールド」など特定の郷土に特化した店舗を展開。神戸市出身。

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