若者憧れの「eスポーツ」選手、韓国で人気 サッカー、野球に次ぐ産業に
更新韓国では、1998年に登場した戦略シミュレーションゲーム「スタークラフト」が爆発的人気を呼び、テレビの専門チャンネルが開設されたほか、各地に「PC房」と呼ばれるインターネットカフェが広まり社会現象となった。
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対戦の様子を司会者や応援団が盛り上げ、メディアが中継することで、ゲームをスポーツのように楽しんだり観戦したりする土壌もできた。
97年のアジア通貨危機で深刻な不況下にあった韓国では、政府が有望な市場に着目して支援に本腰を入れ、2000年にeスポーツ協会が発足した。官民共同で競技場の整備などプロ選手の育成を担い、eスポーツはサッカー、野球に次ぐ規模の産業に発展した。
過剰依存の危険性も
今年8月にソウル市内にできた「名誉の殿堂」に写真が飾られているイム・ヨファンさんは「皇帝」と称されるスタークラフトの伝説的選手で、若者の憧れの存在だ。開館式では「1日1食の生活を送りながら夢を育んできた。本当に光栄だ」と胸を張った。
ただ、ゲームにのめり込むあまり、夫婦が生後3カ月の娘を餓死させたり、何日もほとんど寝ずにゲームをした人が急死したりする問題も起きた。
