返礼品「違反」91自治体に大幅減 ふるさと納税調査、法規制強化方針で
更新総務省は16日、ふるさと納税で、返礼品調達費が寄付額の3割を超えたり、地場産品でない返礼品を送付したりしている自治体が今月1日時点で91あったとする調査結果を公表した。総務省が来年4月に法規制を含んだ規制強化を発表したことから、前回調査(9月)の380から大幅に減少した。返礼品を見直さない自治体は、制度から除外され、寄付者は税優遇を受けられない恐れがある。
調査結果によると、返礼割合が寄付額の3割超の自治体数は25で、他地域のブランド牛肉やビールなど、地場産品以外を扱っているのは73自治体あった。2017年度の寄付額が全国首位だった大阪府泉佐野市をはじめ、宮城県多賀城市、新潟県三条市、和歌山県高野町、福岡県福智町、同上毛町、沖縄県多良間村の7市町村が両方に該当している。
総務省によると、このうち3割超えの返礼品を見直す意向を示した自治体はなく、地場産品以外の返礼品については12自治体が依然として見直す意向を示していないという。
大阪府泉佐野市は、総務省の調査に対しては白紙回答とし、返礼割合や地場産品の定義について「明確な根拠が示されていない」などとする回答書を送付したという。同市は「地場産品を持たない自治体への配慮や各自治体が創意工夫できる余地を残すべきだ」とコメントした。
総務省が予定する法規制は、基準を守らない自治体を制度から除外し、寄付者が税優遇を受けられないようにする。総務省は与党税制調査会で了承を得た上で、地方税法改正案を来年の通常国会に提出する方針だ。
総務省幹部は「(過度な競争は)公共団体としていかがなものか。ふるさと納税を推進しようとする中で、制度の基盤そのものが揺らぐ事態は見過ごせない」と話した。
