海外情勢

比、海草採取禁止令の一部解除 漁業者に収獲・販売など認可

 フィリピンの海洋天然資源省漁業局は、2014年に施行した漁業者の海草採取禁止令を部分的に解除し、収獲、販売、輸出を認めることにした。現地経済紙ビジネス・ワールドが報じた。

 フィリピン海藻業者協会のマキシモ・リコヘルモソ会長は「この措置は、貧しい漁業者、とりわけ褐藻を集めている漁業者たちに経済的な恩恵をもたらす。国と市民の利益のために、こうした資源を法的に利用できるのは歓迎だ」と語った。

 海草採取の禁止令は、輸出市場で褐藻の需要拡大を受けて乱獲による海洋生態系破壊を防止する目的があった。今回の改正では、地方自治体の許可を持つ者に対して、褐藻の取り扱いが認められるが、輸出はこれまで通り禁止のままだ。ただし、褐藻加工品は輸出できるとされている。

 また、学術目的で褐藻を収集する研究機関は、研究実施許可を取得しなければならない。(シンガポール支局)

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