視点
中国の宇宙開発 対米国ラウンドのゴングが鳴った
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中国は日本がうかうかしている間に、宇宙開発の主要分野で日本を一気に抜き去り、米国とのデッドヒートを演じるまでの力をつけてしまった。恐るべしである。
日本も参加している「国際宇宙ステーション(ISS)」の運用期限は2024年。米国はポストISSとして、26年ごろまでに月の周回軌道上に宇宙ステーションを完成させる構想を描いている。30年代の実現を目指す有人火星探査計画の拠点としても新ステーションを活用する計画だ。
これに対し、中国は有人宇宙船「神舟」と宇宙ステーション「天宮」の技術を保有し、本格的な宇宙ステーションの完成目標を22年ごろに定めて計画を進行中だ。
中国は年内にも「嫦娥5号」を月に送り込み、岩石などを地球に持ち帰るサンプルリターンに挑むとみられる。有人月面探査計画も聞こえてくる。
中国による月探査に資源獲得への野心を見ないとすれば、お人よしにすぎる。そもそも中国の宇宙開発は、1950年代に「両弾一星」のスローガンの下に始まっている。両弾は原爆と水爆で一星は人工衛星。覇権主義に立脚する宇宙開発なのだ。
地上での米中間の貿易戦争が一段落することがあったとしても、宇宙を舞台にした緊張関係はさらに強まる。
中国版GPS・北斗の運用開始で、タイトルマッチのゴングは鳴った。