海外情勢

フィリピン、バイオディーゼル油の増産奨励

 石油のほぼ全量を輸入に頼るフィリピンは、自動車に使われるディーゼル油へのココメチルエステル(CME)の混合比率の増加を目指している。CMEはココナツヤシを原料とするバイオ燃料で、現在、フィリピンの農務省、エネルギー省、ココナツ庁が増産を奨励している。現地経済紙ビジネス・ワールドが報じた。

 農務省の試算によると、CMEのディーゼル油混合油は店頭価格がわずかに上昇するだけで、石油の節約と排ガスの削減に顕著な効果が得られるという。

 フィリピンでは、2025年までにCME20%混合ディーゼル油とバイオエタノール20%混合ガソリンの義務化を計画。混合ディーゼル油では09年からCME2%を義務付け、現在は5%になっている。フィリピンは、CMEの原料となるココナツヤシの供給能力が十分にある。

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