海外情勢
カンボジア産ドライフルーツ、日本市場参入 日本産の現地加工も
柿やミカン取り寄せ
一方で、日本で生産した農産物を、製造コストの低いカンボジアで加工して日本やアジアの各都市に輸出することにも取り組んでいる。
例えば、柿や、温州ミカンのドライフルーツ。日本から取り寄せたミカンは、スタッフが一つ一つ手でむき、白いスジの部分も丁寧に取る。決して機械ではできない作業だ。阿古社長が笑みを浮かべて言う。「この作業を日本で行えば生産コストがかかりすぎて、製品価格がはね上がってしまう。でも、カンボジアの人たちの手を借りることで、消費者の手に届きやすい価格で製造販売できるようになる。日本が多くの面で失ってしまった手作りの良さと高品質を、日本とカンボジアが一緒になって再現しているのではないかと思う」
阿古社長は今後も、ドライフルーツの商品ラインアップを増やしていきたいと意気込んでおり、19年中にはリンゴやナシの商品化も実現させる計画だ。
カンボジアは農業国といわれるが、国際的な競争力を持つ農産品や農産物加工品はまだ少ない。阿古社長は「日本はドライフルーツブーム。衛生管理基準を満たし、質の高い加工をすることで、これまでほとんどなかったカンボジア産が市場に参入することができるチャンスだと考えている」と前を見据えた。(カンボジア月刊邦字誌「プノン」編集長 木村文)