海外情勢

フィリピン、宇宙開発に注力 自前の超小型衛星、専門官庁も設置

 一方、その地上ではインフラ整備の遅れが目立つ。首都マニラで渋滞に巻き込まれていたトラック運転手、ホセ・トゥパスさんは「宇宙と言われてもぴんとこない。それよりも道路や港湾、空港といった主要インフラを整備してほしい」と注文を付けた。

 「確かに宇宙開発には多大な費用がかかるが、チャンスがある。少しずつ国民の理解を得ていくしかない」とパレル氏。「(世界的には)小さな一歩だが、フィリピンにとっては大きな飛躍になる」と、人類初の月面着陸をしたアポロ11号船長、ニール・アームストロング氏の言葉を借りつつ、自信に満ちた表情を浮かべた。(マニラ 共同)

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング