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萩生田氏「既存メディアのプライド傷つけた」 消費増税発言報道で見解

 自民党の萩生田光一幹事長代行は10日夜、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が主宰するインターネット番組「言論テレビ」で、10月の消費税率10%への引き上げに関する4月のネット番組での発言をめぐる報道について「後から(映像の)文字起こしをして都合良くくっつけ、あたかも私が日銀短観の数字が下がったから増税延期もあるかもしれないと言ったかのような、そして、その延長で衆院を解散して信を問うべきだと言ったかのようなカギカッコになっている」と述べた。

 「番組を見ていた人は皆、『全体の話の流れで違和感は覚えない』『言葉を選んで、ちゃんと分かりやすく説明していた』などと言ってくれている」とも語った。

 萩生田氏は発言した直後の状況に関し「私にも番記者がいるが、第一報があったときに、統一地方選のために地元に戻っているが、その日の日程が終わったら(取材を受けても)いいと連絡したが、『いや、明日で結構です』と言われた」と説明した。

 その上で「その間にテレビのワイドショーなどは一生懸命作り込みして、こうやって番組をつくるのかと思った。私が真意を話すまでに1日あったことが、既存メディアにとっての価値だったのだと思う。自分たちで火を付けて大騒ぎをしているところがあった。きっとインターネットの番組で発言したことで既存メディアのプライドをものすごく傷つけたんでしょうね」と振り返った。

 萩生田氏は4月18日、インターネットテレビ番組「真相深入り!虎ノ門ニュース」で「(増税の)前提は景気回復だ。6月の数字を見て、危ないぞと見えてきたら、崖に向かってみんなを連れていくわけにはいかない」と述べ、7月に公表される日銀の6月の企業短期経済観測調査(短観)の結果次第で増税を延期する可能性を示唆した。翌19日に党本部で記者団の取材に応じ、発言の真意について「個人の見解で、政府方針に異議を唱えたつもりはない」などと説明した。

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