株価・外為

東証、一時500円超安 今年3番目、米中・日韓で 円急伸、106円台

 2日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅反落した。下げ幅は一時500円を超えて今年3番目の大きさに達し、2万1000円割れ寸前となった。米中貿易摩擦が一段と激化するとの懸念が拡大したほか、日韓対立の深まりが投資家心理を冷やした。東京外国為替市場の円相場は一時、前日より2円以上高い1ドル=106円台へ急伸し、企業業績の悪化が警戒された。

 午前終値は前日終値比509円36銭安の2万1031円63銭。東証株価指数(TOPIX)は33.92ポイント安の1533.43。

 トランプ米大統領が対中制裁関税「第4弾」を9月に発動する意向を1日に示し、米ダウ工業株30種平均は続落して前日比280.85ドル安の2万6583.42ドルで取引を終えた。2日の東京市場はこの流れを引き継ぎ、円高が収益下振れにつながる輸出関連株をはじめ、幅広い銘柄が下落。工作機械など、中国での売上高が大きい銘柄の売り注文が膨らんだ。日本政府が輸出管理の「ホワイト国」から韓国を除外する閣議決定に踏み切り、半導体供給の停滞といった世界経済・貿易への悪影響に対する不安も招いた。2日のソウル市場も下落した。

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