株価・外為

長期金利、3年ぶり低水準

 9日の国債市場は、長期金利の指標である新発10年債(355回債、表面利率0・1%)の終値利回りが前日より0・030%低いマイナス0・225%だった。2016年7月下旬以来、約3年ぶりの低水準。

 トランプ米政権が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置の緩和を先延ばししていると伝わり、米中貿易摩擦の深刻化を懸念した市場参加者が安全資産とされる国債を買い、利回りが低下した。

 景気の先行き不安などから海外の中央銀行が金融緩和姿勢を強め、世界的に金利が上昇しにくい情勢となっていることも響いた。市場関係者は「投資家のリスク回避姿勢が鮮明で、債券の売り手がいない」と話した。

 大阪取引所10年国債先物の中心限月である9月きりは32銭高の154円73銭。

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