中国製の軍事ドローン「彩虹4号」(上)射撃能力向上目指す
CAAAの技術者は前述の米国製航空機の調査を09年2月から1年間にわたり実施、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)製「ヘロン-1」など他国の設計についても同時に調査し、自社製品の開発に役立てた。
CAAAはCH-4の別バージョン2タイプを開発したが、これらはCASCの輸出入部門である中国航天長征国大貿易(ALIT)が中国国外に販売している。「CH-4A」はMTOWが1260キログラム、主に偵察用に構成され、飛行滞空時間は30時間だ。攻撃志向型の「CH-4B」は345キログラムの積載が可能だが、飛行滞空時間は14時間と短い。
CH-4は暗号化Cバンド帯(4~8ギガヘルツ)データリンク装備の固定型または移動型の地上管制ステーション(GCS)経由で指令が可能だ。衛星通信機能を備えたCH-4は隆起した先端部で見分けることができ、ここに0.7メートル径の衛星アンテナと関連モデムインターフェースを収容する。
基本のCH-4は出所非公開の輸入品100馬力ピストンエンジンを備えており、これが3翼の可変式ピッチ推進プロペラを動かし、巡航で時速180キロ、最高時速235キロを実現、最高滞空時間は40時間だ。また、実用上昇限度は2万3622フィート(7200メートル)だが、ミッションは通常、高度9842~1万6404フィートの間で実行される。
CAAAはしかし、このピストンエンジンを国産の重質燃料エンジン(HFE)推進システムに置き換え、CH-4の飛行エンベロープと性能をさらに拡張しようと計画している。CAAAは仕様を公開しなかったが、ジェーンズではCAAAがCH-4の滞空時間を50時間に、積載能力を400キログラムにまで拡張、それに対応して実用上昇限度も2万9527フィートに向上させられる複数の134~150馬力級HFEを評価しているとみている。
CAAAはHFEが燃料消費量を20%削減し航空機の離陸距離を大幅に短縮、これにより戦術的柔軟性を向上させ、使用できる滑走路空間が限られている厳しい飛行場環境への配備も可能になると期待している。
ヘリコプターや軽攻撃機のような有人プラットフォーム向けに適合した軽量空対地武器弾薬でUAVを武装しようとするこれまでの西欧諸国の取り組みとは異なり、CAAAはUAVへの配備に特化して設計された精密誘導弾(PGM)を展開している。これらPGMには、45キログラムの「AR-1」や20キログラムの「AR-2」対機甲ミサイルなどがある。