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フェイスブック解体論に「闘う」 リブラ離脱組も現れザッカーバーグ氏正念場
ザッカーバーグ氏は9月下旬、ホワイトハウスでトランプ氏と面会したほか、共和党で巨大IT批判の急先鋒(せんぽう)であるジョシュ・ホーレー上院議員らとも会談した。
政治の中枢である首都ワシントンにおもむき、政権・議会との摩擦を和らげる取り組みの一環とみられる。
昨年4月にザッカーバーグ氏が議会証言に登場した際には、「遅きに失した」と公開の場での説明責任を回避してきたかのような非難を受けた。
同氏は10月23日、下院公聴会で、主に暗号資産(仮想通貨)「リブラ」構想について証言することが決まった。各国政府から懐疑的な目を向けられているリブラをめぐっては、すでに責任者である幹部が議会で証言している。
ザッカーバーグ氏は、いよいよ自ら先頭に立ち「社会との対話」に臨む構えのようだ。
こうした中、米決済サービス大手のペイパルが10月4日、リブラの運営組織「リブラ協会」から脱退すると発表した。発足当初の約30社・団体から離脱表明が出たのは初めてだ。米紙ウォールストリート・ジャーナルはほかの金融大手も、規制当局からの監督強化を恐れ、リブラ構想への参画を再考していると報じており、ザッカーバーグ氏の指導力が問われる局面を迎えている。(ワシントン 塩原永久)