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牧原経産副大臣会見 RCEP交渉内容「4日の共同声明で発表」、年内妥結予断許さず
【バンコク=大柳聡庸】牧原秀樹経済産業副大臣が1日深夜、日本や中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉の閣僚級会議後にバンコクで記者会見し、「4日に行われる首脳会議後の共同声明の方向性は合意できた」と強調した。ただ、交渉の中身については、「あくまで全て、首脳の責任で共同声明として発表する」と述べ、具体的な内容には言及しなかった。
参加各国は関税や投資ルールなどを協議し、年内妥結を目指すことで一致していた。タイの当局者が妥結には「もう少し時間がかかる」と言及したと一部で報じられたことについては「交渉が7年続き、これを終わらせたいという各国の意思と意欲を共有した」と述べるにとどめた。その上で「今日の段階では残された相違点を埋めるべく、建設的な意見が交わされた」と強調した。
1日の閣僚級会議では関税撤廃など、意見の隔たりの大きい分野を中心に詰めの協議を行った。4日に首脳会議を行うが、年内妥結は不透明な状況だ。